ミシンは夜に使用するとうるさいと思われてしまうかどうかですが、
- 工業用のミシンやロックミシンなどはけっこう音が大きいので響く可能性あり
- 普通のミシンは種類によるが、よほど音の大きいものでなければ音が漏れないことが多い
という感じで、一概にうるさいとはいえませんね。
また一戸建てにせよ、マンションやアパートにせよ、建物の構造や大きさ、ご近所との距離などによっても音の聞こえ方は変わります。
そして一般的なマナーとして、夜間のミシンの使用は「21時まで」という意見が多いですね。
夜に使用する場合でも、気を付けないとご近所トラブルに発展してしまう場合ももちろんあります。
そこでこの記事では
- ミシンを夜に使用すると、音や振動はどのくらい響くものなのか?
- 夜使用したい場合はどうすればいいのか?
- ミシンの防音・防振対策
などを詳しくご紹介していきます。
「夜しかミシンを使える時間がない」
「急ぎでミシンで作らなければならないものがある」
でも、ご近所さんに怒られたら…とお困りの方はぜひ参考にしてみてくださいね。
ミシンは夜使うとうるさい?使用する際のマナー
ミシンを夜に使いたいけど、ご近所トラブルになってしまったら…と考えてしまいますよね。
まずは夜間にミシンを使用するとうるさいのか?何時くらいまでなら使用してもいいのかを詳しく見ていきましょう。
ミシンの音はどのくらい響いてしまう?
静かなミシンも多いが、夜間の使用は音や振動が響く場合も
使用するミシンが「工業用のミシン」や「ロックミシン」であれば、夜など静かな時間帯に使うと音や振動が気になってしまうかもしれませんね。
机の上に置いて使う普通のミシンくらいであればよほど音の大きい種類のものでない限り、普通はそんなに気にするほどの音にはならないことが多いでしょう。
今は音の静かなミシンも多いので、そういったものは夜間の使用も問題ないのではという意見も多いですよ。
ただやはり夜は昼間に比べると音が響きやすいので、ご近所への配慮として緊急性や必要性がなければ使用しないと決めている人もいますね。
もしミシンの音が気になるようであれば時間帯を考えて使ったり、窓を締めて使ったりなど基本的な対策をしておけばほとんどの場合は問題になるほどの音とはならないでしょう。
マンションやアパートで使用する場合
マンションやアパートでミシンを使用する場合、建物の構造や床、壁などの厚さによっても変わるのでどのくらい音が響いているのかは一概には言えません。
ミシンの音が他の部屋に聞こえているのかは確かめるのが難しいです。
ただ振動であればミシンを動かしたまま床に耳を当ててみることで、大体どのくらい響いているのかがわかりますよ。
もしけっこうな振動が伝わっている場合は、もしかしたら下の階にも振動音が聞こえているかもしれないということですね。
昼間の使用であれば、多少響くくらいは生活音の範囲内なので気にすることはないでしょう。
しかしもし気になったり苦情がきたら嫌だなと思う場合は、真下や隣のお部屋の人に「もしうるさかったら言ってください」とあらかじめ伝えておくと良いですね。
これからマンションやアパートを探す場合の対策
これから物件を探す場合は、ミシンの振動は下に伝わるので床の遮音性を確認しておくのも一つの目安となりますよ。
マンションやアパートでの床衝撃音について考えるときには「重量床衝撃音」と「軽量床衝撃音」という2つに分かれます。
それぞれの基準は
- 重量床衝撃音…家具を動かす音、子供が飛び跳ねたりしたときの音など低めの音
- 軽量床衝撃音…物が落下した時の音、生活音程度の人が歩く音など高めの音
となっていて、ミシンの場合は音というよりも振動が心配なので重量床衝撃音について考えておくと良いですね。
この重量床衝撃音がどの程度となるのかは、物件の床の厚み(スラブ厚)やその遮音性などが関係します。
部屋の面積や床の固さなども関係するので、必ずしもこのスラブ厚が厚いと遮音性が高く、薄いと遮音性が低いとはいえません。
しかしどのくらいの厚さがあるのかがわかると、遮音性の目安にはなります。
昔と今ではスラブの厚みによる遮音性の考え方も異なりますが、近年では
- スラブ厚が最低200㎜はあった方が良い
- スラブ厚が230㎜以上あれば遮音性が高い
- スラブ厚が180㎜以下だと少し遮音性が低め
というのが目安になりますね。
中古や築年数が経っている物件だと、スラブ厚は薄い傾向にあります。
このスラブ厚というのは物件のパンフレットや図面に記載されている場合があるので、もし見ることができれば目安として確認してみると良いかもしれません。
記載されていない場合は、不動産屋さんに直接問い合わせて確認できます。
スラブ厚を確認する以外にも
- 防音設備の整った部屋を探す
- 下に振動が伝わるので1階に住む
なども手ですね。
よほど壁が薄い建物でなければ大抵の場合はミシンの音が騒音となって響くことはないのではないかと思いますが、物件によっては
「トラブル回避のためにミシンの使用は控えてください」
「基本的に使用しても良いけど、苦情がきたら使用しないようにしてください」
などと言われてしまうこともあります。
なので苦情こないかな…と不安を抱えながら使用するなら、防音や鉄筋コンクリートの建物などを選ぶというのもありですよね。
一軒家で使用する場合
戸建ての場合はお隣と相当距離が近い場合やお互いの家の窓が開いているという状況でもなければ、ミシンの音はほとんど気にならないでしょう。
ただやはりこちらも工業ミシンやロックミシンなど音が大きめのものであれば、振動対策をしてもそこそこ響くので夜間は使用を控えるのが無難かなと思います。
家の中だけで考えると、夜間は静かなので他の部屋までミシンの音や振動が響いてしまう場合が多いでしょう。
また2階で使用した場合は1階に振動が響きやすくなります。
夜間に使用すると家族が寝ている場合は「うるさい」と言われてしまうことがあるかもしれませんので、気を付ける必要がありますね。
ミシンを使うときの時間帯のマナーや気を付けるポイント
ミシンを使用する時間帯のマナー
ではミシンは何時頃まで使用してもいいのかというと
というのが一般的なようです。
特にロックミシンや工業用のミシンなど音の響きやすいものを使用する際は、21時は超えないようにするのが良いですね。
ミシンを使用する際は夜間はもちろん、早朝なども静かな時間帯となるのでなるべく避けるのが無難でしょう。
このように一応ご近所トラブルなどを気にして、夜は21時には作業をやめるという声がほとんどです。
しかしもし急ぎの作業など事情がある場合は「遅くても22時まで」には作業を終えるのがマナーとしては良いだろうという意見もあります。
夜間しかミシンが使えない場合は?
とはいっても
「昼間は仕事や学校があり深夜しか作業できない…」
「子供が寝た後でないと作業できない」
「入園準備などで○日までに作らなければならない」
などの事情がある場合もありますよね。
そんな場合には
- ミシンを使える時間帯と使えない時間帯にやる作業を工夫する
- ご近所へあらかじめ声をかけておく
- 使用頻度が多ければ防音設備の整った物件へ引っ越しを検討
などの対策をするのが良いでしょう。
ミシンを使える時間帯と使えない時間帯にやる作業を工夫する
ミシンを使用できない夜間は布のサイズを測ったり、裁断したり、しつけをしたりミシン以外の作業をしておきます。
そしてミシンが使える時間帯になったら一気に縫う!というように、作業内容を工夫をするというのが一番無難な対処法ですね。
ご近所へあらかじめ声をかけておく
ご近所の人から苦情が来ないか心配…という場合は、直接話をしておくのが安心です。
ミシンを使用する前に近所・隣人・下の階の人などに
と伝えておくのですね。
場合によってはちょっとしたお土産やおすそ分けなども渡すと、トラブルも回避しやすく、付き合いも円滑になりますよ。
また
とあらかじめ相談してみるというのもいいかもしれませんね。
防音設備の整った物件へ引っ越しを検討
洋裁系の学校に通っていたり、仕事や趣味でミシンを使用する機会が多い方は、防音性の高い物件や楽器可の物件などに引っ越すという対策を取る場合もあるようです。
やはりミシンの使用頻度が高ければ苦情がこないか不安を抱えながら使用を続けるよりも、気にせず使える環境に移るというのが一番かもしれません。
ミシンの音や振動の対策
続いてミシンを使用する際の防音・防振対策についても併せてご紹介していきます。
特に下の階に響くと困るという方はぜひ参考にしてみてくださいね。
ミシンの防音・防振対策
防音対策
まずは音をなるべく遮断するための対策です。
部屋の窓やドアを閉める
ミシンを使用する際は音をなるべく部屋の外に出さないために、窓やドアなどを閉めておくと良いですね。
意外と窓やドア一枚でも音の漏れ具合が全然違いますよ。
防音カーテン
遮音性のあるカーテンの使用も、外へ漏れる音を軽減するのに役立ちますよ。
完全に音を遮断するのは難しいですが、音の響きが小さくなるのでミシンを使用する際には窓を閉める+防音カーテンでかなり気にならなくなるでしょう。
防音カーペットやジョイントマット
床への対策も行っておくとより音の漏れが軽減しますね。
防音カーテンと同じく、音の響きを小さくしてくれる防音カーペットという商品もありますが、もっと手軽にジョイントマットを敷くというのも効果がありますよ。
ジョイントマットであれば100円ショップでも手に入りますし、ミシンの机の下の範囲だけに敷いておけばいいので大きさも調整しやすいですよね。
他にも少しお高めですが厚みのあるジョイントマットなどもあるので、そういったものを選ぶとより効果が高いです。
洗濯機用マット
≫洗濯機用ガタゴト防音マット 4個入[ダイソーネットストア]
こちらはダイソーの商品なのですが、洗濯機の騒音を軽減するためのマットなのでミシンを置く机の脚の下に挟むのと防音効果が期待できます。
ジョイントマットよりさらに手軽ですし、厚みもありとても良い商品です^^
こちらのマット以外にも、地震対策用のジェルパッドなどでも代用可能ですよ。
ジェルパッドはいろいろな種類があるので、机の脚の大きさに合ったものが探せるのが良いですよね。
防振対策
ジョイントマットや洗濯機用マット・ジェルマットなど防音対策として行ったものが防振の役割も果たしてくれることもあります。
防振対策ではそれにプラスして意識しておくと良いポイントなどをご紹介していきますね。
ミシンを乗せた机を壁から離して置く
床からだけでなく、壁から伝わる振動も抑えるように机を置く位置にも気を付けると防振に繋がりますよ。
ミシンを置く机は床から離すことは難しいですが、壁からは離して置くことができますよね。
ちょっとしたことですが効果大なのでやってみてくださいね。
脚や天板がしっかりしている机を選ぶ
ミシンを置くために使用する机は足が太めだったり、天板が厚めだったりしっかりしていて強度のあるものや揺れに強いものを選ぶと良いですね。
組み立て式の簡単な机や天板が中空構造になっている机だと、ミシンの振動が伝わりやすくなります。
そうすると結果的に机が振動に耐えられなくて、ガタガタして余計に床に音が伝わってしまう原因となるのですね。
そのためミシンの使用頻度が高いようであれば、しっかりした作りの机を選ぶと良いでしょう。
防振ゴムマット
机の下だけでなく、ミシンの下にも防振マットを敷き挟み撃ちにするとより防音・防振効果がアップしますよ。
ホームセンターなどで「防振ゴムマット」という黒いゴム製の商品が購入できます。
このゴムマットを机とミシンの間に敷くと、振動を抑える効果が期待できるのです。
なるべく厚みのある防振ゴムの方が、より効果が高いのでおすすめですよ。
これを先ほどご紹介した防音対策と合わせると
というように重なるということですね。
ここまで対策をしておくと、床への音や振動をかなり軽減できるのでおすすめですよ。
ロックミシンを使う場合の対処法
ロックミシンを使う場合にも音や振動を軽減できるような専用のマットが販売されています。
また先ほど書いたような防音・防振対策を試していただくと少しは効果が期待できるかなと思いますよ^^
しかしマンションやアパートの場合はやはり音の大きなロックミシンは気を遣いますよね。
そこでマンションやアパートでロックミシンのような音が響きやすいミシンを使用したいけど不安な場合は「ミシンが使えるレンタルスペースを活用する」という方法がおすすめです。
ミシンのレンタルスペースは、家でミシンを使用することができなかったり、ミシンを持っていなかったりする場合に利用することができます。
スペースだけでなくミシン自体のレンタルができるところもありますし、自分のミシンを持ち込むことができる場所もありますよ。
上記サイトにお近くのレンタルスペースがない場合、【ミシン レンタルスペース ○○(お住いの地名)】で検索すると見つかることがありますので試してみてくださいね。
またレンタルスペースは複数人で借りるとレンタル料がお得になるので、同じ趣味のお友達などいましたら誘ってみてください^^
ミシンを夜に使用したいけどうるさいか心配なときの対策まとめ
ミシンを夜に使用したらうるさいと思われてしまうかどうかは使用するミシンが「工業用のミシン」や「ロックミシン」であれば、夜など静かな時間帯に使うと音や振動が気になってしまうかもしれません。
机の上に置いて使う普通のミシンくらいであればよほど音の大きい種類のものでない限り、普通はそんなに気にするほどの音にはならないことが多いでしょう。
今は音の静かなミシンも多いので、そういったものは夜間の使用も問題ないのではという意見も多いですよ。
マンションやアパートでミシンを使用する場合は、建物の構造や床、壁などの厚さによっても変わるのでどのくらい音が響いているのかは一概には言えません。
昼間の使用であれば、多少響くくらいは生活音の範囲内なので気にすることはないでしょう。
しかし夜間となると使用を控えたり、ご近所の方へ確認してから使うなどの対策が必要となりますね。
戸建ての場合はお隣と相当距離が近い場合やお互いの家の窓が開いているという状況でもなければミシンの音はほとんど気にならないでしょう。
しかし家の中だけで考えると、夜間は静かなので他の部屋までミシンの音や振動が響いてしまう場合が多いと思いますのでご注意くださいね。
具体的なミシンの使用時間は【朝9時~夜21時の間】というのが一般的なマナーとなりますので、それより遅い時間に使用したい場合は近所の方に断りを入れたり、防音対策を試してみてください^^
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