プレゼントの値段は必ず隠すべきなのか?というとマナーとしては隠した方が良いでしょう。
一般的にはプレゼントの品物の値段は隠すという認識が広まっているためです。
しかしプレゼントによっては開封しないと値段を消すことができなかったり、商品そのものに値段が書かれていて隠すことができなかったりということもありますよね。
なので絶対にプレゼントの値段は隠すべきなのか?と言われると、絶対隠した方が良いとはいえないケースもあるのです。
そこでこの記事では
- プレゼントの値段を隠さないのはマナー的にはどうなのか?
- どのような場合には値段を隠さなくても良いのか?
- プレゼントの値段の上手な隠し方
などを詳しくご紹介していきます。
プレゼントは値段を隠すべきだと言われているけど、パッケージを開封したり品物の値段部分を直接ペンで塗りつぶすのは抵抗があるので悩んでいる…という方はぜひ参考にしてみてくださいね。
プレゼントの値段は隠すべき?
プレゼントの値段の部分は隠すべきなのかは、「隠せるものに関しては一応隠す」というのがマナーとしては良いでしょう。
お店で買った商品をプレゼント用にラッピングしてもらう際は、ほとんどの場合包む前に店員さんの方で値段を隠してくれますよね。
このことからもわかるように、基本的には「隠すもの」と認識している人は多いのです。
値段なんて調べればすぐにわかってしまうのに、どうしてわざわざ隠すの?と思う人もいるかもしれません。
プレゼントの値段を隠すのは「価格を知られたくないから…」というよりは、「マナーとして」そして「値段などの現実的な部分は気にしないでね。という心遣いとして(プレゼントの特別感の演出)」などの理由から隠しているというのが大きいと思います。
ただし、これはあくまで一般的にはこう考える人は多いという話で、
「このプレゼントの値段はこのくらいなので、お返しなどはいらないよ」
「(もしお返しがある場合でも)気を遣って贈ったものに見合わないくらい高価な物にならないように」
という心遣いからあえてプレゼントの値段を隠さない人もまれにいます。
また地域によってもこのように「贈り物でも値段をあえて出しておく」という認識の人が多いところもあるようです。
値段を隠す場合も隠さない場合も、プレゼントを贈る側としては相手への心遣いからやっていることなので、どちらが正解ということはありません。
しかし隠すというのが浸透しているので、迷ったら値段は隠しておくのが無難だと思いますよ。
品物そのものに値段が付いていて隠しずらい時は?
しかし
- わざわざパッケージを開けてまで値段を隠す
- プレゼントの見た目を悪くしてまで値段を隠す
という必要はないでしょう。
先ほども書いたように、値段というのはネットなどで調べればすぐにわかってしまいますし、商品の大体の相場は見ただけでわかるものも多いですよね。
なので、値段を隠しずらいものに関してはそこまで神経質に考えなくても、そのまま渡してもマナー違反とはならないと思います。
一番大事なのは、プレゼントを贈った相手が喜んでくれることです。
なので、プレゼントの品物によって臨機応変に考えてみてくださいね^^
プレゼントする相手によっても値段を隠すかどうかは臨機応変に
またプレゼントを渡す相手によっても値段を隠すかどうかの対応は変わってきます。
例えば目上の人やそこまで親しいというわけではない人への贈り物なら、たとえパッケージを開けたら値段がわかってしまうとしても、パッケージの上からシールで目隠しするなどしておく方がマナーとしては良いですね。
しかし友人や家族、親しい間柄の人へのプレゼントなら値段の部分は隠さずそのままでも大丈夫でしょうし、それこそ相手に気を遣わせないことにも繋がるのではないでしょうか。
また相手がそういうマナーを気にしそうな人だけど、値段が商品そのものに書いてあって消すのもどうなのかな?という時は、
「パッケージを開封せずに渡したかったので、値段がそのままになっていてすみません」
など一言添えておくと安心かもしれませんね。
お土産の場合は値段は隠すべき?
お土産もプレゼントと同じものと考えて良いでしょう。
なので、できれば値段は隠した方が良いかもしれませんね。
例えば会社で複数の人へ向けて箱に入った個包装のお菓子を1つずつ配る…というような状況ならそのままでもいいと思いますが、缶や箱のお菓子を一人に1箱ずつ渡すときなどは隠すという人が多いです。
シールなら剥がしてしまう、賞味期限が書いてあり剥がせない場合は値段の部分のみをマジックペンなどで塗りつぶすという感じですね。
キーホルダーなどの場合も上からシールを貼ったり、ペンで消してから渡すという対応で良いと思います。
プレゼントのパターン別の値段を隠すときの対応
プレゼントといっても贈るものによって「この場合はどうすればいいんだろう?」と迷ってしまうこともあると思います。
ここではよくあるプレゼントの値段を隠す方法や隠さなくても大丈夫だと思うものなどをご紹介していきますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
パッケージ内に値段があり開封しないと隠せない時
プレゼントが入った透明の外装袋などのパッケージ内の台紙に値段が書いてあったり、外装の箱その物に値段が書いてある場合は、物によっては開封し別の袋や箱に入れてラッピングすることで値段を隠すというのもアリだと思います。
ただし開封してあることを気にする人もいますし、物によっては開封してしまうと中古だと思われてしまうこともあるかもしれませんのでよく考えてから開封しましょう。
また「パッケージや箱も商品の一部となっている」ような
- 化粧品
- コレクターが集めているような品
- ブランド品
などはそのまま開封せず、値段の部分を隠したりもせず渡した方が良いでしょう。
それから相場がわかりやすいCDなども中古と思われない為にもパッケージは開封しない方が良いですね。
どうしても気になる場合は、開封後に値段がばれるとしてもパッケージの上からシールを貼って隠しておくという方法がおすすめです。
例えばこんな感じでおしゃれなラッピング用シールならプレゼントの見た目も保たれます^^
値段の大きさや面積に合わせて使いやすいものを探してみてください。
商品本体に値段が印刷されている時
例えば「書籍」や「絵本」などもプレゼントすることが多い商品ですよね。
本のプレゼントは、多くの場合値段は隠すことなくそのままという対応で良いと思います。
- 大体値段がわかるから
- 親しくない人にはあまり贈らないものだから
という理由から、値段を隠さずにプレゼントする人は多いのですね。
また本が好きな人へのプレゼントの場合、「カバーにシールやペンで手を加えられるのが嫌」という人もいます。
どうしても隠したい場合は、
- 剥がしやすいシールを貼っておく
- ブックカバーをつけておく
などの方法で対応すると良いでしょう。
その他に、文房具なども商品に直接値段が書かれていることが多いですよね。
文房具をプレゼントする場合、値段の部分をペンなどで黒塗りにされていると嫌だと感じる人もいるようなので、小さめのシールなどで対応するのが良さそうです。
値段が書いてあるタグが付いている時
洋服やぬいぐるみなどをプレゼントする場合は、値段が書いてあるタグをどうするかで迷いますよね。
タグに値段が書いてある時の対応は
- タグの下の方に値段が書かれていれば、値段の部分だけ切り取る
- タグ部分のみ切り取り、ループロック(タグをつけているプラスチックの部分)は残しておく
- タグにさらにシールが貼ってあり値段が書いてある場合は、シールを丁寧に剥がす
などがあります。
ただしブランド品やメーカーによっては本物と証明するためのタグなどに関しては、外してしまったり一部を切り取ったりしてしまうと貰った側が残念に思うかもしれません。
なのでブランドのロゴなどが入っている場合は付けたままにしておき、シールなどを上から貼って隠すのが良いでしょう。
また新品というのを証明したい、相手が中古かどうか気にしそうな場合は切らずにそのまま渡した方が良いですね。
もう一つプレゼントのタグに関して工夫するなら、元からあった値段付きのタグを外し、その代わりに自作のタグをつけるという方法もあります。
一言メッセージを添えたり、可愛いシールやマスキングテープなどでデコったりすると、プレゼントに時間をかけてくれたんだということがわかり喜ばれますよ^^
プレゼントの値段を隠す方法や消し方
プレゼントの種類別に適した対応をご紹介しましたが、値段を隠すのに悩んでしまうものでなければ基本的には
- 値段の上からシールを貼って隠す
- 値段が書いてあるシールがあればシール自体をはがす
のどちらかのやり方がおすすめですよ。
プレゼントの値段をシールで隠す場合の工夫
先ほどもパッケージ箱を開封したくない場合、タグに印字されている場合、本などにも隠したい場合はプレゼントにある値段の上からシールを貼って隠すと良いと書きました。
これは剥がせば値段がわかってしまうとはいっても、一応隠したい時にどんな品物にも使いやすい方法です。
いかにも「隠してあります!」という感じにしたくない時は、かわいいデザインやおしゃれなデザインのシールを選んでみると現実的な感じや違和感が軽減されます。
プレゼントする相手が親しい人なら、ウケ狙いでおもしろいシールや変わった絵柄のシールを貼ってみるのもいいと思います。
またタックシールなら剥がしやすいので、箱も取っておきたいような商品の時に役立ちます。
例えばこんな星型のタックラベルなどはいかがでしょうか。
シルバーやゴールド系のシールなら高級感もあり、貼って値段を隠してもプレゼントの邪魔にもなりませんよ。
マジックペンや修正テープでプレゼントの値段部分を塗りつぶして隠すという方法もあるのですが、
- 失敗すると汚くなる
- 黒や白でいかにも値段を隠してますという感じが出ると逆に気になる
などの理由から、シールを貼って隠すのが無難だと思います^^
プレゼントについている値段シールのはがし方
プレゼントの品物にバーコードや値段の書いてあるシールが貼ってあったら、はがしてしまえば値段を隠すことができて良いですよね。
しかしシールによっては綺麗にはがせないものもあるのですよね…^^;
そこでシールの綺麗なはがし方もご紹介しますね。
シールをはがすときの注意点
「品物が傷付きやすい素材ではないか」また「変形や変色しやすいものではないか」などを必ずチェックし、大丈夫そうな場合にのみ行ってくださいね。
危ない場合、判断が難しい場合は無理をせず上からシールを貼ったり、ペンで塗りつぶしたりして対応しましょう。
シールをはがすにはいろいろな方法がありますが、匂いがついたり、用意するのが面倒なものも多いのですぐにできておすすめの方法をご紹介しますね。
ドライヤーの熱ではがす
一番手軽なのは、ドライヤーを使って値段のシールをはがす方法です。
シールに使われているのりは熱を当てることで粘着力が弱まります。
そのため温めると剥がしやすくなるのですね。
手軽なのに加え、液体をつける方法と違って商品が汚れずらいのがメリットですね。
しかし熱を長時間当て過ぎてしまうとのりが溶けすぎて、今度ははがしずらくなってしまうので注意してください。
熱を少し当て端から少しずつはがしてみて、まだ駄目そうだったらまた熱を当てる…という感じで様子を見ながらはがしていってくださいね。
ドライヤーは熱に弱い、溶けてしまう素材などには絶対に使わないでください。
また食器のプレゼントなら、電子レンジで温めてはがすというのも楽ですよ。
やり方はシール部分に水を少量つけ、レンジで30秒ほど温めてからはがしてみてください。
水や食器洗い洗剤など水分ではがす
洗えるものや水に濡れても大丈夫な素材のプレゼントなら、水分で値段シールをはがす方法もアリです。
シールののりの粘着力は、水分でも弱めることができるのです。
面積が狭ければウェットティッシュなどのちょっとした水分ではがれる場合もありますが、それでもだめな場合は霧吹きなどを使い少しずつ水分を染み込ませはがしてみてください。
もちろん丸洗い可能なものなら、水道から直接濡らしても良いですよ。
水のみではがせない場合は、食器洗い洗剤を使い界面活性剤の力でシールの粘着力を弱めてみましょう。
食器洗い洗剤を綿棒などでシールの上に乗せ、ラップを被せて10~15分ほどおきます。
その後にはがしてみてくださいね。
シール剥がし液やスプレーではがす
熱でも水分でも綺麗に剥がれない時は、シールはがし液やスプレーに頼りましょう。
やり方は、
2.商品の説明通りに数分放置する
3.へらなどを使い端からはがしていく
という工程なので簡単にできますよ。
スプレーの場合はそのままシールにかけることができますが、液体タイプのシールはがしの場合は綿棒などにつけて少量ずつ塗っていくと良いですね。
このシールはがしスプレーは、シールはがし特有の薬品系の匂いが少ないのが良いです。
シールが大きめだったり、粘着がすごかったりする場合は2回くらい繰り返す必要がありますが、けっこう綺麗にはがれますよ。
へらも付いているので別で用意する手間が省けますね。
値段のシールのベタベタが残ってしまった時の対処法
ほとんどの場合には、今ご紹介した3つの方法できれいにはがれると思うのですが、もしシールははがれたけどのりのベタベタが残ってしまった…という場合は
- 消しゴム
- セロハンテープやガムテープ
を使ってシールの残ったベタベタ部分を取り除くことができます。
消しゴムは普段使う時のようにこすると、のりを絡め取ることができますよ。
品物の素材によっては逆に汚れてしまうので、注意が必要です。
特にプレゼントの値段シールをはがすときは、新品の消しゴムで試した方が良いと思います。
セロハンテープやガムテープも、残ったのり部分にペタペタと貼ったりはがしたりを繰り返すことで取り除くことができますよ。
どちらもプラスチックやビニールなどの場合は有効ですので、もしものときは試してみてくださいね。
プレゼントの値段は隠すべきか?まとめ
プレゼントの値段は絶対に隠すべきなのかは、
- マナーとしては値段は隠す方が良いという認識の人は多い
- プレゼントという特別感を出すための心遣いとして隠した方が良い
ということで、基本的には値段が隠せるものは隠すと良いですよ。
しかしプレゼントの品物によって
- 開封しなければならないとき
- 品物自体に印字されているとき
- 手を加えられると嫌だと思うようなコレクター向けの品物
などは無理に値段を隠そうと思わなくても大丈夫です。
どうしても隠したい場合には開封後に値段がわかるとしても、上からシールを貼って隠すのが無難ですね。
また「値段が見えてしまっていてごめんね」など一言添えるなどの気遣いができればそれで十分だと思います^^
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