水分補給のために水を飲む代わりに麦茶を飲んでも、得られる効果は大きく変わりません。
そのため一日に取るべき水分は、水を2リットルではなく麦茶でもいいですよ^^
また水が苦手でたくさん飲めないならば、麦茶以外に代用できる飲み物もあります。
しかし健康を保つためには、水でも麦茶でもそれ以外の飲料でも飲み方には注意すべき点があるのですね。
そこでこの記事では
- 一日に必要な水分量や水や麦茶を飲んだ時の効果
- 健康を保つための正しい水分補給の仕方
- 麦茶以外に水の代わりとしておすすめの飲み物
などを詳しくご紹介します。
「健康のために一日に2リットルは飲んだ方が良いと聞くけど、水は味がなくて苦手…」
「水の代わりに麦茶を飲んだらどうなるのだろう?と疑問に思っている」
という方はぜひ参考にしてみてくださいね。
一日の水分補給は水を2リットルの代わりに麦茶でもいい
水分補給のために水の代わりに麦茶を飲んでも得られる効果は大きく変わりませんので、好きな方を飲んで大丈夫ですよ^^
そもそもなぜ水分補給をするときは「水」を飲んだ方がいいのかというと…
水は糖分やカフェインなど余計なものが含まれていないのである程度の量を飲んでも無害ですし、利尿作用などもないのでせっかく補給した水分がすぐに体外に出てしまうということが起こりません。
また水は様々なものを溶かしやすいという性質上、体内での循環が良くなるので体の中をきれいにするためには水のように糖分や塩分など様々なものが含まれていない水分の方が良いのですね。
なので水分補給には水がおすすめされますが、お茶の中でも麦茶はカフェインが含まれていませんので水分がしっかり体内に補給され、循環し、体内環境が整います。
そのため水と同じように飲んでも問題ないといえますね。
なぜ一日に2リットルの水分を取るといいのか?
「健康のために一日に水分を2リットル取るようにしましょう」という話はよく聞きますよね。
なぜ2リットルなのかというと、人間が一日に体外に排出する水分が2.4~2.5リットルほどだからです。
なので健康でいるためには体内環境を整えるべく、一日に排出されるのと同等の水分を補給しなくてはならないということですね。
しかしこの摂取量はあくまで目安であり体重や年齢によっても異なりますし、すべてを飲むことにより補給しなくてはならないわけではありません。
- 一日の食事で補給できる水分…約1.2リットル
- 栄養を分解する際に発生する水分…約0.3リットル
の二つと合わせて一日2リットルほどを目安に補給すれば良いので、実は飲む分から補給すべき水分量は約1リットル程(あくまで目安です)で大丈夫なのですね。
体内の水分が不足すると新陳代謝が悪くなり
- 水分により排出されるはずの老廃物が体内にとどまってしまう
- 体内の循環がうまくいかないので健康を害する
- エネルギーがうまく消費されなくなる
などの問題が起こります。
水分補給には老廃物などを排出し体内の循環を良くする役割があるのですね。
なので例えば
- カフェインが含まれていて、利尿作用により水分がすぐ体外に排出されてしまう飲み物
→体内の水分量を維持するために、排出された分をさらに補給しなくてはいけなくなる - 糖分が多い飲み物だと水分の吸収が遅くなる
→水分の吸収が遅いとエネルギーの吸収も遅くなるので、水分補給の意味がない
などの問題が起こりますので、水分補給としてはふさわしくない飲み物もあります。
ですが麦茶の場合はこういった問題がないので、水分補給として考えるなら水の代わりとして飲んでも問題がないのです^^
ここからはご参考までに麦茶と水を飲むことによるメリットやデメリットをご紹介しますので、お好きな方を選んで水分補給してくださいね。
麦茶を飲むメリット・デメリット
麦茶はお茶の中でもカフェインが含まれていませんので、利尿作用や興奮作用、カフェインの過剰摂取による体調の悪化などの影響を受けません。
なので毎日こまめに行う水分補給に適しているといえます。
またカロリーも100mlで1Kcalと低いので、一日に必要な水分量の1リットル分飲んだとしても10Kcalほどで済みますね。
麦茶には様々な栄養素が含まれており、麦茶を飲むことにより
- 新陳代謝がアップし脂肪が燃えやすい身体になる
- 血流を促進し、血液がサラサラになる
- むくみを予防できる
- 熱中症対策になる
- 抗酸化作用があり老化の原因となる活性酸素から守ってくれる
- 虫歯予防
などの効果を期待できるというメリットがあります。
麦茶を飲むことによるデメリットは特にありません。
しかし
- 短時間に大量に飲むとむくみの原因に
- 冷たい麦茶を飲み続けると体が冷え、体温を上げるためにエネルギーを使うので疲れやすくなる
などの問題がありますので摂取量や温度には注意が必要です。
水を飲むメリット・デメリット
水は糖分、塩分、カフェインなど余計なものが含まれていないので体にとって無害ですし、様々なものを溶かしやすいので体内の循環が良くなり水分補給には最適です。
水を毎日適度に飲むことで
- 新陳代謝がアップし脂肪が燃えやすい身体になる
- 血液の大部分は水分なので水分量が十分あると血流を促進し、血液をサラサラにする
- 血液の循環が良くなると温かい血液が体中に運ばれ、冷え防止になる
- 便秘の場合は水分を補うことで便通が良くなる
- 水に含まれるカルシウムイオン、マグネシウムイオンの鎮静作用によりストレスを緩和できる
- 胃の中に水分が溜まることで満腹感を得られるので、食べすぎを防止できる
など体にとって様々な良い効果があります。
また体内に水分を十分に補うことで肌の潤いを保ったり、老廃物などの有害物質を排出してくれるので体調も整い美容効果も期待できますね。
水を飲むことはメリットこそあれ、デメリットはないのです^^
ただし水も麦茶同様、短時間に大量に摂取すると体内の塩分濃度が下がり「水中毒」で体調が悪くなったり、冷たい水を飲み過ぎると身体が冷えて代謝が下がったりしてしまいますのでご注意くださいね。
水分補給とは個人に適した量の水分を補えばよいので、補う以上に摂取すると体調の悪化に繋がってしまいます。
なので一気に飲んで補うのではなく、コップ一杯分(200ml程度)の量を7回くらいに分けて一日で飲みきるくらいを心がけると身体への負担を減らししっかりと水分補給ができますよ。
水を飲む場合水道水でもいい?
日本の水道から出る水は水質基準に基づきしっかりと処理されているので、そのまま飲んでも問題ありません。
ただし住んでいる地域や時期によっては水質が悪かったり、貯水タンクや水道管の劣化や汚れなどから衛生面の不安が0ではないのですね。
また水道水は消毒のための塩素が含まれているため、そういったものが気になる場合は沸騰させてから飲むのが良いでしょう。
水道水を沸騰させる場合は10~15分ほど沸騰させることで、塩素を取り除くことができますよ。
沸騰させた水道水は塩素が除去され消毒効果がなくなります。
なので長期間放置すると細菌が繁殖する恐れがあるのですね。
そのため水道水を沸騰させたら早めに消費し、冷蔵庫でストックしておくなどはしないようにしましょう。
安全に飲むために、その都度新しい水道水を沸騰させるようにしてくださいね。
正しい水分補給の仕方
健康を保つことを目的とした水分補給のポイントもご紹介しますので、参考にしてみてくださいね。
水や麦茶を飲むときの最適な温度
麦茶でも水でも冷やした状態のものを頻繁に飲むことは体温に対して急激な温度変化を与えてしまう為、胃への負担にもなったり体が冷えてしまうのであまり好ましくありません。
そのため、水分補給するときは「常温」の飲み物を用意してみてくださいね。
人間は体温が1度下がっただけでも免疫機能が低下してしまいますので、体調を崩さないようにするためにもなるべく体を冷やさないことが大切です。
水分補給に適している常温とは「20~35℃」程度のぬるいと感じるくらいの温度になります。
常温の場合、体に吸収される速度は早いとはいえませんが、胃腸への刺激や身体への負担が少なく体温が急激に下がることもありません^^
日常で取る水分は季節に関係なく常温にすることをおすすめします。
基本的な水分補給は常温で良いですが、必要に応じて
- 運動後など汗をかいたとき→冷水「5~15℃」
- 寝る前や身体を温めたいとき→温水(白湯)「60~80℃」
なども使い分けてみてくださいね。
冷水も絶対にダメというわけではなく、汗をかいたときは体を冷やしたり、胃を刺激して便通を促したりなどの効果があるので適度に取り入れると良いです。
また水分補給に「白湯」という温かいお湯がおすすめされることも多いと思いますが、温水は体温を上げたり、胃腸など体内への負担も少ないので体を温めてリラックスしたい時などにおすすめですよ。
自分の体調も考慮しつつ取り入れてみてくださいね。
水分を補給するのに適したタイミング
水分は一気に大量に補給すると体調が悪くなることがありますので、こまめに補給することが望ましいです。
先ほど書いたように1回分はコップ一杯(200ml程度)の量で、1日に7回くらいに分けると良いのですが、次のタイミングで飲むようにすると一日の中でバランスがよく適度に水分を補給することができます。
- 朝起きてすぐに→寝ている間に排出される水分を補い、胃腸を起こすため
- 寝る前→起きている間の活動や寝ている間に水分が失われるため
- お風呂に入る前や出た後→入浴中に程よく発汗を促すため、入浴中に出た汗の分の水分を補うため
- 食事の前→胃を膨らませ食べすぎを防止できる
これ以外にも、
- 汗をかいたとき
- 喉の渇きを感じたとき
は体内の水分が失われている状態ですので、その都度飲むようにしてみてくださいね。
喉が渇くと感じるときにはすでに水分が少し失われている状態なので、なるべく喉が渇く前に飲むことをこころがけ、喉が渇いた際にはなるべく早めに水分を補給することが大切です。
また汗をたくさんかいたときや夏場は水分だけでなく塩分も失われていますので、合わせて補給するようにしましょう。
食事からも塩分は補えますが、
- 経口補水液
- スポーツドリンク
などは水分と塩分を同時に補給できるので夏場や運動後などに便利です。
麦茶以外に水の代用はできる?
水分補給しないといけないことはわかっても、水は味がないしたくさん飲むのは苦手…という人もいますよね。
「水や麦茶だけでは飽きてしまいそう」という場合にどんな飲み物なら水分補給に向いているのか、また水分補給に向いていない飲料を見ていきましょう。
麦茶以外で水の代わりになる飲み物
水分補給として水や麦茶以外でおすすめの飲み物は
- ノンカフェインのお茶類
- ハーブティー
などがあります。
水分補給としてある程度の量を常に飲むということを考えると、
- カフェインが含まれていない
- 糖分や塩分が含まれていない
- アルコールが含まれていない
という飲み物を選ぶことが好ましいですね。
具体的にどんな飲み物があるのか見ていきましょう。
ノンカフェインのお茶
緑茶や紅茶などカフェインを含むお茶が多い中で、麦茶のようにノンカフェインのお茶もあります。
「黒豆茶」「そば茶」「コーン茶」などがカフェインを含まないお茶ですね。
これらはカフェインを含みませんし、ミネラルも豊富なので水分補給に適しているといえます。
ノンカフェインのハーブティー
ハーブティーはノンカフェインのものが多いのでいろいろなフレーバーを楽しむことができ、水や麦茶を飲み続けるよりも飽きることなく水分補給ができるでしょう。
カフェインを含まないハーブティーには
- ルイボスティー
- カモミールティー
- ローズヒップティー
- レモングラス
- ペパーミントティー
- ハイビスカスティー
などがあります。
ペットボトルやティーバッグのものもありますので、自分でも気軽に用意して飲むことができますよ。
水が苦手な場合におすすめの飲み方
水は味がついていないから苦手、味をつける方法はないかな?という場合には「フレーバーウォーター」にして飲むのがおすすめです。
フレーバーウォーターとは「フルーツ」「野菜」「ハーブ」などを水に漬けることで、水に風味をプラスする飲み物です。
ジュースのようにがっつり味が付いているわけでなくあくまで風味程度ですが、無味の水よりは楽しみながら水分補給することができますよ。
フレーバーウォーターはデトックスウォーターとも呼ばれていますが、フルーツや野菜を取り入れているからといって体に良い効果があるなどの根拠はないそう。
なのであくまでも「水に風味をつける」という目的で作ると考えておくと良いですね。
フレーバーウォーターの材料
- ミネラルウォーターまたは炭酸水など
- お好みのフルーツ・野菜・ハーブ
- フレーバーウォーターを入れるボトルやガラス瓶など
フレーバーウォーターの作り方
1.お好みで用意したフルーツや野菜を洗い、一口大やボトルに入るくらいの大きさにカットする
2.カットした食材をボトルに入れ、ミネラルウォーター(または炭酸水)を注ぐ
3.冷蔵庫に入れ、数時間置いておく
すぐに飲むこともできますが、少し時間を置くことで風味がより出やすくなります。
漬ける食材によって、
- 香りが弱めのものは6~7時間程度
- 香りが強めのものは1~2時間程度
冷蔵庫で漬けておいてくださいね。
作ったフレーバーウォーターは冷蔵庫での保存で1日~1日半程度もちます。
なので一日で飲み切るくらいの大きさのボトルを用意しておくと良いですね。
また水筒など常温で置いておく場合や持ち歩く場合は、生のフルーツや野菜などが入っていますのでなるべく早めに飲みきってください。
フレーバーウォーターに入れる食材は
などが風味が良いと人気があります。
また生のフルーツだけでなくドライフルーツで作ることも可能ですので、無味の水が苦手な方はぜひ試してみてくださいね。
水分補給で避けた方が良い飲み物
先ほど水や麦茶の代用として書いた飲み物とは反対に、「カフェイン」「糖分」「塩分」「アルコール」などが多く含まれる飲み物を水分補給として常用することは避けましょう。
これらが含まれている飲み物も健康のために絶対に飲んではいけないというわけではなく、あくまで嗜好品として時々飲む程度なら問題ないですが、常に摂取するのは消化器官を刺激したり体内の循環がうまくいかなくなったりなど続けることで体への負担となります。
カフェインを含む飲み物
お茶はカフェインを含むものが多く、日常でよく飲まれるような「緑茶」「ウーロン茶」「紅茶」などには多く含まれていますので注意が必要です。
またカフェインは「コーヒー」「コーラ」などにも含まれています。
そして市販の紅茶やコーラなどはカフェインだけでなく糖分も多く含まれていますので、健康に気を遣うなら大量に飲むことは控えた方が良いですね。
糖分を多く含む飲み物
市販のジュース類や炭酸飲料には大量の砂糖が入っているので、飲み過ぎると確実に血糖値が高くなり体への負担となります。
そして吸収も遅いので、水分補給には適していません。
また果汁100%のジュースなどは、一見天然の果物で身体に悪そうには見えないかもしれませんが、果物に元々含まれる糖分が多く含まれています。
水分補給にはうってつけと思われるスポーツドリンクなども糖分は高いですね。
なので甘い味の付いた飲み物は糖分が過多になってしまうことから、こまめに行う水分補給には向いていません。
アルコールが含まれている飲み物
お酒で水分を補給しようと思う人はあまりいないかもしれませんが、アルコールもカフェイン同様利尿作用がありますので水分補給には向いていないのですね。
水分なのでけっこう飲んでいるつもりでも、すぐに体外に排出されてしまい、結果的に水分不足となっている場合もありますので特に夏場などは注意が必要です。
水と麦茶のダイエット効果や美肌効果について
一日に2リットルの水分を取ることはダイエット効果があったり、美肌になったりなど美容効果が期待できそうなイメージがありますが、実際のところ水分を多めに補給しただけではダイエットや美肌になる効果はありません。
水分補給に選ぶ飲み物は体内に水分を適切に保つことが重要なので、水を選んでも麦茶を選んでも体重や体型、肌状態への影響に大きな違いはないのですね。
そのため好きな方を選んで大丈夫です^^
ただ水分を多く取ることに直接的な美容効果は期待できませんが、ここまで書いてきた通り水分補給を正しくおこうなうことは体の水分量を適度に保ち、
- 循環を促すことで老廃物を排出して体内環境を整えたり、新陳代謝が良くなる
- 体の水分量が保たれることで肌の乾燥を防ぐことができる
- 便秘解消でその分体重が減ったり、肌環境も整う
- 適切な水分補給を行うことで肌のターンオーバーを促すことができる(ターンオーバーを正常に保つ)
など、基本的な体調を整える効果が結果として痩せやすい身体にしてくれたり、肌環境を整えることに役立つというのはあるでしょう。
なので麦茶ダイエットなどもあったりしますが、水分補給をコントロールすることだけで痩せたり、肌をきれいにしたりすることは難しいです。
結局ダイエットや肌をきれいにすることを考えるなら、水分補給をはじめとして、食事や運動などの基本的な習慣も合わせて見直すことが大事ということですね。
水分補給の水一日2リットルは麦茶でもいい?まとめ
水分補給のために水の代わりに麦茶を飲んでも得られる効果は大きく変わりませんので、麦茶で代用しても大丈夫です。
水分補給として常に飲むことを考えると「カフェイン」「糖分」「塩分」「アルコール」などが含まれていない飲料を選ぶことが望ましいです。
- カフェインが含まれていると利尿作用によって、せっかく補給した水分がすぐに排出され逆に水分不足となったり、さらに水分を補う必要がある
- 糖分など余計なものが入っていると吸収されにくく、体内の循環がうまくいかない
などの理由から、体内環境が整わず健康を保つことが難しいのですね。
水や麦茶はカフェインや糖分が含まれていないので、体内にしっかりと水分を補給でき、ある程度の量を飲んでも中毒性や血糖値が上がるなど体への悪影響もないことからどちらを選んでもしっかりと水分補給ができますよ。
麦茶の他にも「黒豆茶」「そば茶」「コーン茶」「ハーブティー」などはカフェインが含まれていないので、水の代用として水分補給に向いています。
お好みで使い分けてみてくださいね。
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