ケーキのハート型がないときの代用品には、
- 厚紙(ボール紙など)
- 牛乳パック
などが使えますよ。
牛乳パックなら、普段から冷蔵庫にあるというご家庭も多いのではないでしょうか?^^
ただしケーキを焼く際は高温のオーブンに入れることがほとんどだと思いますので、これらは使い方に注意しないとちょっと危険なのです。
そこでこの記事では
- ケーキ用のハート型がないときの代用品と使い方
- ハート型を代用するときに注意すべき点
- 型を使う以外でハート型のケーキを作る方法
などを詳しくご紹介していきますね。
ハート型のケーキを作りたいけど、家にないし、近所にも売っていなくて困っている…
という方は、ぜひ参考にしてみてください♪
ケーキのハート型を代用するには?
ケーキを作るときはオーブンや電子レンジなどで焼くので熱に耐えられる素材でなくてはならないため、型の代用品として使える素材は限られてきます。
オーブンに入れても使える素材の代用品としては
- 厚紙(ボール紙など)
- 牛乳パック
があります。
そして厚紙or牛乳パックに「アルミホイル」をプラスして使うことで、オーブンなどで使えるハート型を作ることができますよ。
これらを代用してケーキを焼くときには注意点もあるので、それぞれのやり方やポイントなどを詳しくご紹介していきますね。
厚紙+アルミホイルで代用する場合
まずは厚紙でハート型を作る場合のやり方からご紹介していきますね。
用意するもの
- 厚紙(100均などで売っているボール紙やティッシュの箱などが使えますよ)
- アルミホイル
- ホチキス
- オーブンペーパー
作り方
まず厚紙を作りたいケーキの厚みに合う太さの帯状に切ります。
その帯状の厚紙の端と端を合わせ、ハートの上の窪みになる部分にくるようにハート型に整えましょう。
形ができたらハートの上の窪みになる、厚紙の端と端の部分をホチキスで留めてください。
もし帯の長さが短く、作りたいケーキの大きさの型にならなそうであれば、帯を2本繋げて長さを調整してみてくださいね。
最後に厚紙がすべて隠れるように周りをアルミホイルで包んだら、ハート型の完成です。
ホールサイズのケーキを作るときは、型の底にもアルミホイルを二重に隙間なく敷くと生地が流れ出さずに焼くことができますよ。
また厚紙にアルミホイルを巻くことで、
- オーブンで焼いたときに熱伝導が良くなる
- スポンジを型から取り出しやすくなる
というメリットもあります^^
またホチキスを使用しているので、より安全に使用するために型の内側にオーブンペーパーを敷いてくださいね。
オーブンに厚紙を入れて燃えないの?
オーブンに紙を入れて焼くのは、絶対に危険でないとはいえません。
しかし一応紙の耐熱温度は400~450度となっていることが多く、紙の製造過程でも200度程度の温度で乾燥させるため、200度くらいまでの温度で焼く分には問題ないといえるでしょう。
ただし温度を守って使用しても
などの場合は焦げたり、型がボロボロになったり、最悪の場合発火することも考えられますので使い方には注意が必要です。
特に熱源の接触は注意が必要で、オーブン内よりも熱源部分の方が温度が高くなるので、そこに長時間触れていたら確実に発火します。
一度発火してしまうと大事になってしまいますので、焼き時間や温度の管理、型を置く位置などは十分に注意しましょう。
焼く前にオーブンやボール紙の説明書きなどをよく読んでから使用してくださいね。
その他厚紙ハート型の注意点
厚紙を留めるときは必ずホチキスにするか、厚紙に切り込みを入れて重ねるように留めてくださいね。
セロハンテープなどで留めてしまうと、焼いている時に溶けてしまいますので使用は控えましょう。
また紙を使用した型は先ほどご説明したようにオーブンで一度焼くくらいなら問題ないと思いますが、トースターやグリルで使用すると燃えてしまうので使用しないでくださいね。
それから先ほど書いた通り焼き時間が長い、オーブンの熱源に近いなどが原因となり紙が焦げることも考えられます。
そうなるとお菓子に焦げの臭いが移ってしまうこともあるので、焼き時間や温度、型を置く位置には十分に注意してくださいね。
牛乳パック+アルミホイルで代用する場合
続いて牛乳パックを使って型を代用する方法をご説明しますね。
用意するもの
- 牛乳パック(できれば1リットルサイズの大きいもの)
- アルミホイル
- ホチキス
- オーブンペーパー
作り方
牛乳パックを使った型の作り方は厚紙とほぼ同じで、厚紙の代わりに牛乳パックを使用するだけです。
まずは牛乳パックを開いて、水できれいに洗い乾かします。
乾いたら牛乳パックを開き、側面になっていた部分を作りたいケーキの厚みに合う太さの帯状に切ります。
その帯状の牛乳パックの端と端を合わせ、ハートの上の窪みになる部分にくるようにハート型に整えましょう。
形ができたらハートの上の窪みになる、牛乳パックの端と端の部分をホチキスで留めてください。
牛乳パックの場合ももし帯の長さが足りなければ、帯を2本繋げて好みの大きさのハートが作れるように調整しましょう。
最後に牛乳パックがすべて隠れるように周りをアルミホイルで包んだらハート型の完成です。
ホールサイズのケーキを作るときは、生地が流れないよう型の底にもアルミホイルを二重に隙間なく敷いてくださいね。
そしてより安全に使用するために、型の内側にオーブンペーパーを敷いてから生地を流しましょう^^
牛乳パックの型を使用する際の注意点
牛乳パックでハート型を作るときは、必ずアルミホイルで隙間なく覆ったり、牛乳パックに生地が触れないようにオーブンシートなどを敷くようにしましょう。
実は牛乳パックに熱を加えることは推奨されていないのですね。
その理由は、牛乳パックの内側がポリエチレンで加工されているため。
日本乳業協会のホームページを見てみると、
牛乳パックは耐水性、保形性を保つために紙にポリエチレンをラミネートしています。ポリエチレンは、85~95℃でやわらかくなり、100℃を超えると溶け始めます。
とあります。
なのでアルミホイルなどで牛乳パックを覆っておかないと、焼きあがったスポンジにポリエチレンが付着してしまうのですね。
ポリエチレンは人体に害があるものではないのですが、なるべくなら体内に入らない方が良いのは確かです。
ケーキを焼くときには100度以上になることが多いので、ポリエチレンはほぼ確実に溶けだします。
そのため牛乳パックを型の代わりに使用する際は、必ずアルミホイルまたはオーブンペーパーを敷くようにしてくださいね。
代用は可能だが牛乳パックの型はあまりオーブン向きではない
牛乳パックを型の代用品として使用する人は多いと思いますが、牛乳パックの耐熱温度は120度くらいという話もあれば、200度くらいまでは大丈夫という話もあり、事実は定かではありません…。
オーブンでケーキを焼くとなると、200度近くになりますよね。
牛乳パックの耐熱温度が120度程度だったとすると、パックの内側だけでなく、外側のコーティングや印刷も溶けてしまい天板にこびりついてしまうこともあるとか…
なのでオーブンで使えないということはないのですが、危険を減らすために必ずアルミホイルで周りを覆う必要があります。
牛乳パックの型を使用するときはフライパンでホットケーキを作ったり、あまり高温になり過ぎない場合の代用品として考えておいた方が良いかもしれません。
厚紙・牛乳パック型を使用する時の注意点
一般的なケーキのレシピの焼き時間や温度は、あくまでもパウンドケーキ型を使用することを想定しています。
そのため厚紙や牛乳パックを代用する場合、焼き時間や温度によっては失敗する可能性があるのですね。
代用する場合はそれも頭の片隅に置いておいて、場合によっては焼き時間や温度を調整してみてください。
ケーキの型を使わなくても簡単にハート型にする方法
ここまでハートの型の代用方法についてご紹介してきましたが、厚紙や牛乳パックを使って最初からハートになっている型でケーキを焼く以外にも、ハート型のケーキを作る方法はあります。
こちらも家にある道具でできる方法なので、必要に応じて試してみてくださいね!
ホールサイズのケーキを作る場合
大きめのホールケーキを作るなら「丸いケーキを焼いてから、余分な部分をカットしハート型にする方法」が簡単です。
丸形ケーキをハート型にカットする方法
必要なものは「ケーキの丸型」と「紙」「ナイフ」のみ。
紙はどんなものでも大丈夫ですが、ケーキの上に置くのでキッチンペーパーなど清潔なものが良いですね。
紙の大きさは、ケーキの直径程度の大きさのものであれば大丈夫です。
まずは普通に丸型のスポンジを焼きます。
あら熱をとったら、紙でスポンジの内側に収まるような大きさでハートを切り抜きます。
なので紙をケーキの直径くらいの大きさにカットしておくと、ちょうどいい大きさのハートができますね。
型紙は途中でケーキの上に乗せて大きさや形を微調整してみてください。
またカット後クリームなどでデコレーションするので、ハートの上の窪み部分は気持ち深めにしておくと綺麗な形になります。
次に焼きあがったスポンジの上にハート型に切り取った紙をおき、ナイフを垂直にたてて余分なスポンジをカットし、ハートの形にくりぬいたらできあがり!
多少いびつになったって、上からデコレーションをすれば大丈夫♪
ハートの大きさも、形も好みになるのがいいですね。
あ、くりぬいた残りのスポンジもデコレーションに使えますので捨てたりしないでくださいね!
カップケーキサイズやミニケーキを作る場合
ホールケーキほどの大きさでなく、カップケーキくらいの小さめのハート型ケーキを作るなら
- 薄いケーキをミルフィーユ状に重ねる
- ロールケーキをカットしてハートにする
という方法がおすすめです。
それぞれ詳しくご紹介しますね。
薄い生地を重ねる方法
薄い生地を作って重ねる方法は、クッキー用のハートの型があれば四角や丸に焼いた生地をそれでくりぬけば簡単にできます。
もしクッキー型もなければ、「絞り出し」でハート型の生地を作ってしまうのがおすすめ。
ここでは絞り出しの方法を詳しくご紹介しますね。
用意するものは「クッキングシート」「絞り袋」「絞り袋の口金」以上!
まずクッキングシートに好みのハート型を描きます。
次にケーキ生地の材料を混ぜて、絞り袋に流し入れます。
ハートを書いておいたクッキングシートを裏返しにおいて、描いた図案の内側に絞り袋にいれた生地をのせていきましょう。
外側からくるくる~とハートをなぞるようにしてくださいね♪
できたらクッキングペーパーに乗せたまま生地を焼きます。
これを何枚か用意して、クリームや果物を挟んで重ねたらハートのケーキのできあがり!
ロールケーキを作ってハート型にする方法
もしおうちにケーキ用の丸い型もない、という方はオーブンについている天板を使ってハート型のロールケーキを作ってみましょう。
用意するものは「天板」「クッキングシート」のみです。
まずは天板にクッキングシートを敷き詰め、そこに生地を流し込んで四角いスポンジを焼きます。
焼きあがった生地にクリームなどを挟みながら、くるくる巻いてロールケーキを作りましょう。
そのロールケーキを斜め半分でカットして、片方の向きを変えて形を整えるとハート型になります。
あとは上からチョコレートやクリームでデコレーションしてしまえば、綺麗な形のハートミニケーキのできあがりです。
↓スポンジのカットと合わせ方は、こちらの動画が参考になるので見てみてくださいね。
この方法ならロールケーキを自分で作らなくても、市販のロールケーキをデコレーションするだけでもできちゃいます(笑)
ハート型は100均に売っているの?
ハート型は100円ショップでも売っているのか?についてですが、ホールケーキサイズとなると現在は販売されていないようです。
調べたところお店によってはカップケーキの型やシリコン型など小さめのもの、パンケーキ用のハート型、カットすることでハートになるフラワー型などが販売されていることもあるようですが、今必ずあるとはいえない感じです^^;
またバレンタイン時期になるとケーキ用のハート型が登場することもあるそうなので、頻繁にケーキ作りをしたり、ハート型を使用したりする場合はバレンタイン時期に探して買っておくと良いかもしれません。
また100円ショップのケーキ型は紙製のものやホットケーキ用の底なしのものになるので、ホールケーキの底付きのしっかりしたハート型なら、ネットで購入した方が早いですね。
こちらは5号(約15㎝)くらいの大きさのハート型です。
ハート型をよく使う方は検討してみてくださいね。
ハートの型が浅かった場合きれいなハート型になる?
ハートの型の深さ以上にケーキが膨らんでしまった場合は、形が少しいびつになることもあります。
しかしクリームなどでデコレーションすれば気にならない場合もあるでしょう。
型に流し入れる生地の目安は「型の八分目」までです。
八分目くらいまでにしておくと、焼いたときに型の深さギリギリくらいまで生地が膨らみますよ。
ケーキの大きさごとの生地量の目安は
- 4号(12㎝)…200g
- 5号(15㎝)…300g
- 6号(18㎝)…450g
となります。
絶対に形のきれいなハートにしたい!という場合は、先ほどご紹介した丸型のスポンジを焼いてから余分な部分をナイフでカットしてハート型にする方法がおすすめです。
カットしたときに余ったスポンジのアレンジ
先ほど丸形のケーキの余分な部分をカットしハート形を作る方法をご紹介しましたが、そこで余ったスポンジの切れ端を活用しましょう♪
手間なく、ケーキ作りのついでにできるスポンジの切れ端アレンジや活用法をご紹介していきます。
ケーキのデコレーションとして使う
余ったスポンジを、作ったケーキのデコレーションに使ってみましょう。
ここでは2つのアレンジをご紹介します。
スポンジをケーキの側面に飾る
残ったスポンジをフードプロセッサーにかけるか手でちぎるかして、細かくします。
生クリームを塗ったケーキの側面(スポンジがあまり残らなかったら、下の方1/3くらい)にくっつけます。
これでできあがり!
売っているケーキでも時々見かけるデコレーション。
特別な材料はいらないけど、凝った感じの出来になりますよ。
ロリポップにして飾る
こちらも残ったスポンジをフードプロセッサーで粉々にするところまでは一緒です。
ここに洋酒、生クリーム(ホイップしていないもの)少々を混ぜ、手で丸めます。
ピックを指して溶かしたチョコレートにくぐらせれば、ロリポップのできあがり!
スプレーチョコなどで飾ってもいいですね。
ケーキの上にデコレーションとしてそのまま乗せる場合は、ピックなしでもかわいいです。
ケーキのデコレーション以外のアレンジ
余ったスポンジの量が多かったり、ケーキのデコレーションでは使うところがない場合はもっと別のものにアレンジしてみましょう。
ラスクにする
スポンジの切れ端さえあれば、他には何もなくても作れる「ラスク」は最も手軽なアレンジです。
作り方は、まずスポンジの切れ端を食べやすい一口サイズくらいにカットします。
次にオーブンを130度に予熱し天板にオーブンシートとスポンジを乗せ、20~30分焼いて冷ましたらできあがりです。簡単!(笑)
焼く前にお好みでバターを溶かしスポンジに塗り、グラニュー糖や砂糖をかけても美味しいですよ。
すぐに食べない場合は、タッパーや密閉袋に入れておけば保存も可能。
パフェ風アレンジ
こちらも手間なし簡単なアレンジです。
ケーキを作る際にスポンジ以外にも、生クリームやフルーツが余ってしまうこともありますよね?
そんなときは器に盛りつけて、簡単パフェにしてしまいましょう。
スポンジは良い感じの大きさにちぎってフルーツと一緒に器に乗せたら、ホイップクリームを絞り出して見た目もかわいくしてみてくださいね。
普通にスポンジだけで食べるよりもテンション上がりますよ^^
ハート型ケーキをさらにかわいくデコレーションする方法
最後にハート型のケーキをより可愛くデコレーションするためのアイディアを併せてご紹介していきますね。
簡単にできるアレンジとして
- 食紅でバイカラーにする
- 市販のお菓子でデコレーションする
という方法をご紹介します。
食紅を使ったバイカラーのクリーム
まずは食紅を使って2色のケーキを作り、見た目を可愛くするアイディアです。
泡立てた生クリームを二つに分けて、食紅でそれぞれ違う色をつけます。
おすすめは同系色の薄めのカラーと濃いカラーの2色を用意することです。
薄い色の方がベースに塗るクリーム。
濃い色は絞り袋にいれて、デコレーションに使います。
難しいことなんてできなくても大丈夫。
ハートのエッジ部分に菊型でちょんちょんと点を書くように絞りだし、ぐるっと一周するだけでもかわいい。
長く絞るのは意外と均一に出なくて失敗しやすいから、ちょんちょんと♪
バイカラーは全く違う色の2色でも楽しいのですが、同じ色の濃淡も大人っぽくて素敵ですよ!
食紅の量を変えればいいだけだから、1色あればいいですし、簡単☆
市販のお菓子でデコレーション
あまり凝ったことや難しいことはできないけど、かわいい飾りつけをしたいというときには市販のお菓子を活用してみましょう。
クッキーやチョコ、マシュマロなど組み合わせ次第でアイディアは無限大です。
市販のお菓子でデコレーションに使いやすいものは
などがありますね。
チョコペンも用意しておくと、さらにデコレーションの幅が広がりますよ。
ケーキのハート型がないときの代用品まとめ
ケーキのハート型がないときの代用品には、オーブンに入れても使える
- 厚紙(ボール紙など)
- 牛乳パック
などがありますよ。
しかしそのまま使うと生地がくっついたり、牛乳パックの加工が溶けたりするので厚紙or牛乳パックを代用する際には「アルミホイル」を巻いてくださいね。
ただしこれらを代用してケーキを焼くときには温度や焼き時間など注意点もあるので、事前にレシピやオーブン、ボール紙などの説明書きをよく確認してから使用しましょう。
ハート型を作って代用する以外にも、
- 丸形ケーキを焼いてから、ハート型にカットする
- 薄いケーキをミルフィーユ状に重ねてハート型にする
- ロールケーキをカットしてハートにする
などの方法でもかわいいハート型ケーキが作れますので、ぜひ覚えておいて試してみてくださいね^^
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