家庭で手作りケーキを作るとき、レシピ本や料理サイトのレシピを参考にすることが多いと思います。
しかし掲載されているレシピが自分の作りたい分量ではなかった場合、どのように分量の調整をすればいいのでしょうか?
また、焼き時間や焼く温度も分量に合わせて変えた方がいいのか気になりますよね。
そこで、作る大きさを変える時の分量の変え方や、焼き時間、焼く温度などどうしたら上手く作れるかをご紹介します。
ケーキをレシピより小さい型で作る場合の分量はどうなる?
卵を使うレシピは卵を基準に分量を考える
ケーキのレシピに書いてあるサイズと違うサイズの型で作りたい場合の計算方法ですが、卵を使っているケーキの場合は、卵の個数を目安に計算していきましょう。
ケーキに使われる丸型は、9㎝、12㎝、15㎝、18㎝、21㎝…と3㎝ごとに大きくなります。
型の大きさがワンサイズ変わる場合、卵の分量を1個増やしたり、減らしたりした分量に計算すると、ちょうど良い分量となります。
例えば卵3個の分量のレシピをワンサイズ小さくする場合は、卵2個の分量に全部の材料を計算することになります。
レシピの分量に3分の2(レシピの卵の数分の作りたい分量の卵の数)をかけると、作りたい分量を計算することができます。
簡単な計算式ですと、
- 1個サイズダウンする場合は卵を1個減らし、その他の材料は0.6倍にします。
- 1個サイズアップする場合は卵を1個増やして、その他の材料は1.5倍にします。
ちなみにレシピの卵1個は、基本的に60gとしている場合が多いです。
市販されている卵のMサイズは58g~64g、Lサイズが64g~70gとなります。
SサイズやLLサイズの卵を使うと、分量が違ってきてしまうので気をつけて下さいね。
卵を使わないレシピの工夫
卵を使わないレシピの場合もワンサイズ小さくしたい場合は0.6倍で計算し、ワンサイズ大きくしたい場合は1.5倍で計算すればよいでしょう。
同じ丸型のサイズ変更はこのように計算できますが、丸型から四角い型のように違う形の場合はそれぞれの体積を計算して、倍率を計算することができますがちょっと大変ですよね…。
私自身が作るときもだいたいの分量や、食べる人数から卵の数を計算して分量を決めています。
直径18㎝の型だったら6人~8人分となります。
四角い型に変えるときは、型の大きさに合わせて分量を決め、型紙を高めにセットして作っています。
レシピより少ない分量しか用意していない場合
他にもレシピと違う分量で作りたい場合がでてくるときがあります。
例えば、レシピには180gとなっているのに、家にある分量が120gしかなかったとします。
材料を買いに行くのも面倒ですよね…。
そんなときは、
で計算をします。
120÷180=0.666…となるので、全部の材料を0.6倍(四捨五入して0.7でもよいです)で計算すると、作りたい分量に合わせて計算することができます。
このようにレシピとは違う分量に計算することができるのですが、分量を減らしたり増やした場合の焼き方はどうしたらいいのでしょうか?
ケーキの分量を半分などに減らした場合焼き時間や焼く温度はどうなる?
型に流し入れて焼くスポンジケーキやシフォンケーキ、パウンドケーキ、カップケーキなどは分量を減らした場合、焼き方に注意が必要です。
焼く温度はそのままで大丈夫ですが、焼く時間を5分~10分短く設定しましょう。
分量が少ない分、火の通りも早くなりますので短めに設定し、竹串などを使って焼けているかを確認しましょう。
オーブンを開けるのが早すぎてしまうと、温度が下がってしまい、上手に膨らまない…など失敗の原因となってしまうので、オーブンの外側から様子をみてから確認してくださいね。
ちなみにサイズを小さくする場合は短めに設定しますが、大きいサイズにする場合は温度はそのままで、焼く時間を5~10分長く設定します。
焼き時間が長くなると上の部分が焼きすぎになってしまったり、焦げてしまうことがあるので焼き時間が長くなりそうな場合は、途中でアルミホイルをかぶせてあげるといいですよ。
タルト生地の空焼きだったりシュークリームの生地やクッキーのような焼き菓子の場合は、分量や型の大きさが違っても焼く時間や温度はそのままで大丈夫でしょう。
ケーキの分量をきっちり減らすのが難しい材料の場合どうすればいい?
分量を減らすときは材料の重さを覚えておくと便利
ケーキの分量を変更する時の計算方法や焼き方についてお伝えしてきましたが、材料の中で卵1個や、卵黄1個、卵白1個、大さじ1杯…のようにグラムで表示されていないものは、きっちり変更するのが難しいように思いますよね。
このような場合は目安として、
- 卵1個は60g
- 卵黄は20g
- 卵白は40g
- 大さじ1は15g
- 小さじ1は5g
と考えて計算してください。
お菓子作りはしっかり分量を計った方がいいですが、多少の誤差はそんなに影響しないので大丈夫ですよ。
先ほども卵のサイズによるグラムの違いをお伝えしましたが、実は卵のサイズが大きくなっても卵黄の大きさに違いはほとんどなく、卵白の量が多くなっているんです。
なので、卵1個だったらMサイズかLサイズを使えばいいですが卵黄、卵白と別々に表示されている場合は、卵白の分量に合わせて卵のサイズを選ぶことがおすすめです。
シフォンケーキのように卵白を多く使うケーキの場合はLLサイズを選ぶのがおすすめで、カスタードクリームのように卵黄しか使わない場合はSサイズの卵を選ぶといいですよ。
分量を計算するのが難しい場合の工夫
ケーキのレシピは作りやすい分量で書かれていることが多いので、分量を減らしたり、増やしたりすることで作りづらくなってしまうこともあります。
また、計算するのが面倒なこともありますよね。
クッキー生地やシュークリーム生地のようなものなら焼く回数を増やせばいいですが、スポンジケーキやシフォンケーキ、パウンドケーキのように型に流す場合は、余った生地を小さい型に流して焼くといいと思います。
100均で色々な大きさの耐熱のシリコン型が売っているので、活用してみてください。
分量が少し多いくらいなら、型紙の高さを高くすることで対処できます。
型の高さより高く型紙をセットすれば高さのあるケーキとなりますが、材料そのままの分量でも作ることができます。
焼き時間は長くなりますので、気をつけて下さいね。
ケーキ作りでの分量の変更方法や焼き時間まとめ
ケーキの分量を小さくしたり、大きくしたい場合は全部の材料を同じ倍率で計算しましょう。
丸型のサイズを1つ小さくしたいなら0.6倍、大きくしたいなら1.5倍で計算します。
オーブンの温度設定は変えずに、焼く時間を短くしたり、長くしたりすることで調整してください。
レシピにのっている分量は作りやすい分量です。
レシピの分量通りに作って希望の型に流し入れ、余った生地は小さい型に流し入れる方法や、型紙の高さを高くする方法もおすすめです。
ケーキ作りはきっちり計らないと失敗してしまうイメージですが、多少の誤差なら大丈夫ですので気楽に手作りケーキに挑戦してみてください。
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